私が日々、自分自身に言い聞かせている言葉があります。
弱い人は理由を探し、強い人は動く方法を探す。
日本で暮らし、働き始めて13年以上。自ら会社を経営して5年以上が経ちました。その間、私は数えきれないほどの「できない理由」を耳にしてきましたし、正直に申し上げれば、私自身も何度も理由を探してきました。しかし歩みを進めるほどに、確信するようになりました。理由はいつでも見つかります。けれども、道が開けるのは一歩を踏み出した人の前だけです。
経済にも市場にも、いつも「課題」がある
経済には常に課題があります。市場は常に変化し、お客様にはいつも迷う理由があり、競合他社はいつも素早く動いています。すべての条件が整うのを待っていたら、おそらく私たちは永遠に待ち続けることになるでしょう。
興味深いのは、同じ環境、同じ時代、同じニュースに触れながら、不満を口にする方もいれば、着実に成長していく方もいらっしゃるということです。その差を生むのは時代ではありません。考え方、自分に課す基準、そして毎日の小さな意思決定の積み重ねだと、私は考えています。
時代は天気のようなものです。雨か晴れかを選ぶことはできませんが、傘を持って歩き続けることは選べます。
創業当初、お客様はゼロでした
株式会社グローバライズを立ち上げた当初、お客様は一社もありませんでした。私は若く、しかも外国人です。企業様を訪問するたびに、慎重なまなざしを感じました。率直に申し上げて、ほとんど誰にも信頼していただけない状態からのスタートでした。
あの頃の私には、立ち止まる理由がいくらでもありました。市場が厳しい。若い外国人経営者との取引に慣れていない企業様が多い。まだ実績がない。どれも事実です。しかし、どの理由も最初のお客様を連れてきてはくれませんでした。
そこで私は、問いを変えることにしました。「今日、自分にできることは何か」。もう一人にお会いする。もう一本お電話をする。一つの約束を必ず守る。小さな仕事を丁寧にやり遂げ、誠実さを行動でお示しする。
信頼は一日では生まれません。一つひとつ積み上げていくものです。現在、グローバライズは2,500社以上のパートナー企業様とご縁をいただき、7,000名以上の求職者の方々をご支援してまいりました。その土台にあるのは、誰にも信じていただけなかった日々に積み重ねた、あの小さな一歩だと感じています。
ニュースを「止まる許可」にしない
私たちは毎日、多くのニュースに触れます。景気の減速、コストの上昇、労働市場の変化。状況を正しく理解するために、こうした情報は欠かせません。ただ、私はいつも自分にこう言い聞かせています。
ニュースを、立ち止まるための許可証にしてはいけない。
ニュースは進む道を照らすためのものであって、立ち止まる理由ではありません。市場が厳しいときほど、お客様は真剣に寄り添うパートナーを必要とされます。周囲が足を止めるときこそ、小さくても一歩ずつ進み続ける人が、やがて大きな差を生み出すのだと思います。
「景気はいつ良くなるか」ではなく「自分は何を良くするか」
よく似ているようで、まったく違う道につながる二つの問いがあります。
一つ目は「景気はいつ良くなるのか」。この問いは、鍵を他人に預けてしまいます。私たちにできるのは、待つことだけになります。
二つ目は「自分は何を良くすべきか」。この問いは、鍵を自分の手に取り戻してくれます。それはスキルかもしれません。お客様への向き合い方、チームづくり、あるいは毎朝の習慣かもしれません。
もしかすると、私たちを止めているのは経済ではなく、昔の自分なのかもしれません。慣れた場所に留まり、できない理由を説明することに慣れてしまった自分です。
困難が存在しないと申し上げるつもりはありません。困難は確かにあります。しかし、チャンスもまた確かに存在します。そしてその間にあるのが、私たち一人ひとりの選択です。
もし今、目の前に壁があると感じていらっしゃるなら、「なぜできないのか」を「どうすればできるのか」に置き換えてみてください。問いが変われば、見える道も変わります。
理由ではなく方法を探す一日を、ともに積み重ねてまいりましょう。今日も一歩、前へ。